COCシナリオ:悪意の屋敷


シナリオ情報

分類:現代日本屋敷系クローズド

プレイ時間:3時間程度(オフライン)

PL人数:3~5人程度

推奨技能:〈目星〉、〈図書館〉、〈戦闘技能〉

PL難易度:低

KP難易度:低~中

ロストの可能性:有

備考:戦闘あり

テストプレイ:オフラインセッション、PL3人、プレイ時間3時間


あらすじ

 探索者達のもとに本崎晃という男性が訪ねてくる。本崎はとある知り合いから、別荘で行う親睦会を誘われたが、予定があってどうしても行くことが出来ないらしい。探索者達は本崎の代わりに親睦会に参加することになった。 海の見え、後ろには大きな湖がある別荘に本崎の代わりにやってきた探索者達はそこで別荘の持ち主の神保高雄に歓迎される。

普通に旅行を楽しんでいたのもつかの間、恐怖の夜は近づいていたのだった。


シナリオ背景

神保高雄はイゴーロナクに目をつけられた人間だった。彼は大学教授だったが、自分が出した論文が同期の本崎に完全論破された上に、大学から教授も一度やめさせられてしまい、怒りを感じていた。(本崎は否定したつもりはなく、お互いの論理の向上のために意見しただけである)

自分を蹴落としのし上がろうとする本崎(だと思っている)を消し、彼の論文を奪って自分のものにしてやろうと、神保は冒涜的知識を得た。そして再び大学教授となり、親睦会という場を開いた。

しかし、本崎は予定があってこられず、代わりに探索者達がやってくる。本崎(犠牲者)がいなければ「イゴーロナクの接触」は行えない。また被害妄想に取りつかれた神保は本崎が自分を消すために刺客を放ったのだと思い、探索者達に怯えながらも、倒すことを決意していた。

 

京道はイゴーロナクの情人である。黒幕。彼女はイゴーロナクに悪意を持つ者を探してほしいと言われ、神保を見つけた。神保の助手になり、イゴーロナクの存在を教え、接触を行わせようとしたが、本崎が居ないので失敗。しかたなく親睦会に呼ばれていた神保ゼミの生徒である国谷の悪意を増幅させることにしたのである。

 

国谷は大学受験時、丸井に勉学を教えてほしいと言われ、手伝っていたら自分の第一志望を逃してしまい、内心丸井に恨みを持っている。そこを京道に付け込まれる。親に失望され、一人暮らしを強いられているが、お金がないことで最近困っている。

 

林で見かける謎の男性は現在イゴーロナクが乗っ取っている男性である。背景は特にない。

 

KPは悪いことをする探索者とその度合をチェックすること。(イゴーロナクのヘイトに関わるため)


導入

(探索者のうち誰か一人は本崎と知り合いであること。昔のゼミ生と言った設定だとやり易い)

本崎から知人の神保が別荘兼研究施設で開く親睦会の参加証を何枚か渡される。

人数分とっても余りが出るが本崎が他の知人にもチケットを渡す旨を伝えてくる。

親睦会は本崎と神保のゼミ生同士のものらしい。

 

本崎曰く、神保は良い奴で勉強熱心。文字におこすと論文の中に時々穴が出てくるのが残念。最近は専門外の本も読んで知識と知識の結びつきを図っているようだ。

更に話すと一度教授を辞めた神保が再び教壇に上がったから親睦会を開くことになったということが分かる。

 

本崎が親睦会に参加が出来ない理由は対した事ないので好きにしていい。 


別荘

 高速道路で二時間ほどかかり、降りたあとも山の中を一時間ほどかけて辿り着く。

屋敷は三方が山、一方が海の位置に建っており、裏手には大きな湖がある。

 

外から見た別荘:赤煉瓦の比較的綺麗な二階建ての屋敷。

 

屋敷の周辺には木は生えてない。代わりに草が植えられており、人が歩く道には石が並べられている。また、入り口前には大きな木が一本植えられている。

 

屋敷に着くと神保が出てきて、歓迎の言葉と既に二人が到着している事を伝えてくる。また、本崎がいない事に気づいて尋ねてくる。

ここで嘘の情報を流すと神保の心理学にひっかかり、以後マークされることになる。

神保は少し小太りの中年。 


屋敷内

NPCとの顔合わせのため、全員ロビーに集められる。(APPは目星結果でわかる)

 

NPC1 丸井 善吉   

本﨑のゼミに通う大学4年生。チャラい感じだが、しっかりしている。APP13   

女子探索者がいた場合、その探索者と共に行動しようとする。

丸井と国谷は高校も同じだが、受験時、丸井はすこぶる頭が悪く、国谷に色々と教えてもらっていた。

 

NPC2 国谷 喜乃介   

神保のゼミに通う大学3年生。留年しているので丸井と同い年。APP10。   

根っからの世話焼き。最近お金に困っている。

 

NPC3 京道 文   

神保の助手。綺麗な女性。APP18 

 

※詳しいNPC情報は後述

顔合わせ時に説明される内容

・丸井と国谷は別々の部屋を既に荷物置き場として使っている。

・二階は宿泊できる部屋がいくつかあり、荷物を置く場所として使える。

・神保と京道は一階の部屋をそれぞれ研究室兼寝床にしている。

・空いた部屋は探索者が使用可能な部屋となっている。

最初に部屋割りをさせると良い。

 

一通り自己紹介が終わると、神保が自由時間を宣告する。

神保「これから自由時間にする。屋敷内外を散策するのは基本的に自由だ。海や山にいってもいい。食事は日が暮れてからだから、17時には、屋敷裏の広場に来てくれよ。広場は奥の方にある扉から行けるし、外から回ってもいい」 

 

女子探索者がいない場合、丸井と国谷は海に釣りをしに行くと言う。

探索者を誘うので、海に行く予定の探索者は一緒に行くといいだろう。 

 

神保と京道は屋敷裏の広場で食事のバーベキューの準備をするという。

手伝いはいらないと言うが、屋敷裏に行くと手伝わされる。


自由行動(屋敷1階、屋敷2階、屋敷裏の広場、屋敷の周辺、裏手の山、屋敷前の海)

 

 ◆屋敷1階  

食堂と調理室、神保と京道の部屋がある。  

◇食堂   

普通の部屋。長めの机といくつかの椅子が置かれている。

机の上にはキャンドルのない蝋燭建てがある。  

壁には少し気持ちの悪い絵画がかかっている。   

・机に<目星>

 あまり使われた跡がなく、とても綺麗である。   

・絵画に<目星>

 真っ黒の画面の中に赤と白で文様が描かれている。

 →<アイデア>見ようによっては口のように見え、不快になる。0/1のSANチェック。

 

◇調理室   

普通の調理室。棚にはそこそこの数の食器、鍋やフライパンが用意されている。   

冷蔵庫には少量の野菜と肉、牛乳やペットボトルのお茶等が入っている。

・冷蔵庫に<目星>

 謎の袋がある。中身は液体のようだ。開けると少し不快な臭いがしてくる。0/1のSANチェック

 →<医学>非常に致死性の高い毒に思える。嗅ぐのも良くなさそうだ。

・棚or調理器具に<アイデア>or<料理>

 調理器具があまり使われていないように見える。

 食器は主に三つが使われているのだろうと見える。   

・部屋全体に<目星>

 床の隅に破れかけたメモのようなものを見つける。震える手で「タイミングが重要」と書かれている。

 →<アイディア>何かに引っかかって破れたように見える。残りの部分があるかもしれない。 

 

◇京道の部屋   

女性らしいレース柄の壁やピンク色のカーテンがある。タンスや机、本棚がある。

机には研究資料らしきものが整頓されている。

・部屋全体に<目星>

 研究室としては問題がないが、ベッドがないことに気づく。

・机に<目星>

 親睦会の参加者の名前が書かれている紙を見つける。

 神保、京道、本崎、丸井、国谷。他は空欄になっており、探索者が入るのだろうと推測される。

 神保には丸印が、本崎にはバツ印が付いている。   

・本棚に<目星><図書館>

 『グラーキの黙示録Ⅻ巻の写本(ホッチキス止め)』を見つける。

◇神保の部屋

鍵がかかっていて入れない。  

 

◇ロビー   

ふかふかなソファと机がある。

 

◇トイレ   

特に問題のないトイレ。 

 

◆屋敷2階  

  来客用の部屋がある。  

◇丸井の部屋

机とベッド、本棚と丸井の所持品がある。

・丸井の所持品を調べる

 貴重品はちゃんと持ち歩いているようで、見当たらない。本崎の著書が入っている。著書には付箋が貼ってあり、付箋の箇所には本崎が神保が提案した説を論破している内容。

・本棚に<目星><図書館>

 『グラーキの黙示録Ⅻ巻の写本(ホッチキス止め)』を見つける。

 

  ◇国谷の部屋

机とベッド、国谷の所持品がある。

・国谷の所持品を調べる

 貴重品はちゃんと持ち歩いているようで、見当たらない。本崎と神保の著書が見つかる。特に目立つところはない。

・国谷の鞄に<目星>

 底から古い宝くじが見つかる。

  

◇探索者の部屋

机とベッド、(部屋に応じて花瓶や本棚)がある。

綺麗に整えられているが少し埃っぽい印象を受ける。

・花瓶に<目星>

 来客用の部屋なのに花は生けられていない。or花が枯れている。

・本棚に<目星><図書館>

 『グラーキの黙示録Ⅻ巻の写本(ホッチキス止め)』を見つける。

  
  どの部屋に花瓶、本棚かは難易度やダイスで決めてしまって構わない。

 

  ◇廊下   

絵画が数点、壁に掛けられている。清掃は行き届いており、何も問題がない。

・絵画に<目星><アイデア>

 美しい風景画の他に一枚だけ、異様な絵画が一点ある。

灰緑色の手が描かれており、言い知れぬ不安を感じ0/1のSANチェック。

・廊下全体を見まわす

 不安定な置かれ方をしている花瓶を見つける。

 触れようとすると落下し、壊れる。中には汚れた水が散らばり不快になり0/1のSANチェック。

 (探索者がグラーキの黙示録Ⅻ巻を見ている場合、神保に素直に謝らないとと、マークされる)

◇トイレ   

特に問題のないトイレ。

 ※『グラーキの黙示録Ⅻ巻の写本(ホッチキス止め)』

コピーされた英文の束。

<英語>技能に成功でタイトルが分かる。

大した情報は入っていない。

英語を持っていなくても目にしてしまった探索者はイゴーロナクにマークされる。

◆屋敷裏の広場  

バーベキューをするための道具が一式揃っている。京道と神保がいる。

屋敷の入り口と同様に、人が通るための道には石が敷き詰められている。

◇神保    

話しかけると強制的にバーベキューの手伝いをさせられる。

・<心理学> 

 少しがっかりしていることが分かる。

・手伝った後に<目星>

 紙切れが見つかる。「私には神がいる。大丈夫だ。だがしかし」

 

◇京道    

神保に話しかける前に話しかけると、手伝わされるから戻ったほうがいいと助言してくる。

神保に手伝わされた場合、手伝った後に謝礼としてつけていたアクセサリーをくれる。

・<心理学>

 親睦会自体には興味があまりなさそうなことが分かる。

・アクセサリーに<オカルト> 

 怪しげな文様が描かれていること気づく。

・アクセサリーに<目星><アイデア> 

 見た目は綺麗だが、少し古めに感じる。   

 

◇バーベキューセット    

何の変哲もないバーベキューセット。

 

◆屋敷の周辺  

屋敷内(野外)をぐるっと一周できる。

実験棟と倉庫、大きな木、林を調べることが出来る。  

◇大きな木   

人工的に植えられたであろう大きな木。   

・<目星>

 木と土の間の空洞に何ががあるのが見える。

 灰緑色の石らしきものが見えるが、奥深くにあって手が届きそうにはない。

 掘り出すのは食事の時間的に間に合わなさそうだ。  

 

◇実験棟   

鍵がかかっていて入れない。

 

◇倉庫

鍵がかかっていて入れない。

 

◇林   

倉庫の近くにある林。入ったら迷いそうだ。この木々たちは屋敷の塀の外に生息していたのが、コンクリートを超えてやってきてしまったようだ。

・<幸運>の半分

 謎の男の姿を一瞬みることが出来る。追いかけても見つからない。

 

◆裏手の山  

山道がちゃんと用意されており、道なりに進むと湖が見える。

眺めも良く、振り返ると海と屋敷が見える。  

◇湖   

何の変哲もない湖。澄んでいる。湖から流れた川が海に流れているのが分かる。

・<目星>、空を見る

 すこし空が雲で暗くなっているような気がする。

→<アイデア>

 これから嵐になるのではないかと気づく。

◆海  

丸井と国谷が釣りをしている。綺麗な海。

◇海

何の変哲もない海。綺麗。   

・<地質学><水泳><目星>

 嵐が起こる予感を感じる。  

 

◇丸井   

国谷と釣りをしている。成果は微妙らしい。

話しかけると、近くの自販機まで飲み物を買いにいかないかと誘われる。

承諾し、一緒に自販機まで行くと、丸井が財布がないことに気づく。

「屋敷を出たときはあったんだ。ちょっと一緒に探してくれないか?」

しかし屋敷内外を探し回っても何も見つからない。

 

◇国谷   

丸井を釣りをしている。同じく成果は微妙らしい。

自販機まで行く気にはならないらしく、ここで釣竿を見張っておくと言う。

自販機の後で丸井の財布を知らないかと聞くと、知らないと言う。

<心理学>

焦っていることが分かる。

「財布探しは手伝うけれど……、じゃあ僕がこの釣りのセット片づけておくよ。先にいってて」


食事 

ニコニコとした神保と京道、財布を無くして少しそわそわしている丸井、その様子をみて心配そうな国谷と探索者が集まりバーベキューを行う。食べ物に何か入っていたりはしないので、<目星>や<薬学>などを振っても何も出てこない。美味しそう。

時間が惜しい場合、各人の様子だけ伝えて端折っても良い。

 

神保「別荘に戻ろうか。ああ、夜は山から動物が降りてきたりするから、外に出るのはやめてくれよ。防犯の意味もあるしな」 


屋敷内(夜) 

就寝前に何か行動を起こしたい人はここでしても構わない。ただし、NPCの部屋は探索不可である。

NPCに話かけるのは問題ない。 

台詞例

◇神保

「食事は美味しかったか?」

「なんの研究をしているのか?そりゃちゃんと論文が書き終ったら、大手を振って公表するさ。待っていてくれよ」

「国谷君以外のゼミ生もいたんだけどさ、予定が会わないと断られてな」

「あと、今年教授をし始めたから、まだまだゼミ生が増えなくてね」

「本崎とは長い付き合いだ。ライバルとでも言えばいいかな」

「そろそろ私は寝るよ。じゃあね」

◇京道

「食事は美味しかったですか?」

「貴方のお部屋、教えてくださる?いえお気になさらず」

(マークされている探索者のみ)

「アクセサリー?全然構いませんよ。ほしかったらいくらでもあげますよ」

(アクセサリーをもらった探索者のみ)

「私の部屋?それはちょっと大胆ではなくて?」

「そろそろ寝ます。おやすみなさい」

◇丸井

「財布が鞄にも入ってなかった。どうしよう、クレジットカードもあったのに」

「明日、神保さんに言ってみるよ」

「何か暗い雰囲気にしちまって悪いな」

「今日の日記アプリには財布無くしたって書くわー」

「明日見つかることを祈るぜ」

「おやすみ」

◇国谷

「マルくん、大丈夫かな…」

「マルくんはうっかりしたりすることがあって、ていうかあんまり自分に向けられた悪意に気づきにくいらしくて、高校時代一度運動部でもめたこともあるんですよ」

「財布無くすなんてショックだよね、僕も協力出来たらいいけど」

「皆さんも、お金は用心しなきゃいけないですよ」

「おやすみなさい」

 

就寝時に<聞き耳>ロールを行い、成功したものは言い争う声が聞こえる。

丸井と国谷の隣の部屋を取った探索者はその一部の内容までわかる。

「……お前さえいなければ!」

「それとこれとは関係ないだろ!」

「関係ある!」

ただし、どちらも激昂しているため、どちらがどちらの声かは分からない。

起き上がろうとしても探索者はとてつもない睡魔に襲われて眠ってしまう。

(※京道が眠る様に呪文を唱えている)


 屋敷内(朝) 

探索者は叫び声で起こされる。朝6時ごろ。

・<聞き耳>

 叫び声は神保のものだと分かる。

 

京道が急いでやってきて、一階に集まってほしいと言ってくる。

丸井の部屋をチラ見すると荒れているのが分かる。

一階玄関 丸井が頭から血を流して死んでいる。1/1d4のSANチェック。

・<医学>

 頭を強く打ったことによる大量出血死。推定死亡時刻は2時ごろ。

→<アイデア>

 探索者は昨日争う声が聞こえた頃と分かる。 

 

国谷と神保は棒立ちで、京道は電話をかけている。

国谷と神保に話しかける、丸井を調べる、あたりをみわたす等ができる。

 

国谷「僕が最初に見つけたんです。それでも30分前ですね……。慌てて京道さんを呼びました。それで、京道さんに電話してもらってる間にマルイくんの様子を確認していました」

・昨日の時点で国谷と話している場合<アイデア>

 国谷は丸井のことをマルくんと呼ぶことに気づける。

 

神保「私も今呼ばれて来たばっかりさ。一体どうなってんだ……。そういえば、外は見たかい?ものすごい土砂降りだよ……考えたくはないけど、この中に犯人がいるんだろうか」

 

丸井を調べるとズボンの後ろポケットにスマホを見つける。 

・昨晩、丸井を話しているor<アイデア>

 スマホの日記アプリに昨日のことが書かれている。 

 ・釣り(バケツに何も入っていない写真) 

 ・バーベキューしたぜ!(肉と丸井と国谷写真) 

 ・財布無くしたありえねー(笑) 

 ・犯人分かって絶望的だわー(笑) 

 ・財布返して貰った☆ 

 

あたりをみわたす

 争った形跡は見られない。

 

その場で出来ることが終わると、京道が、電話がつながらないことを伝えてくる。

探索者の携帯電話は時間が分かるカメラ付き電子メモ帳に進化する。

 

屋敷の外は土砂降りで浜辺の砂が非常にぬかるんで不安定なため、車を発進させるためには<運転>の半分でも危険である。また、外に出てる場合、怪しまられるのは確実である。

 

神保

「地元の警察にも連絡できないのか、困ったな。誰かに警察署に行ってもらうわけにもいかないよな?」

京道

「この状態で、外に出たがるのは犯人だけでしょう。電話がつながるまで自力で調べるしかないです」

国谷

「そ、そうですね」

神保

「と言うわけだ。二、三人で行動することにしよう。外に出る奴がいないか互いに見張るんだ」

 

探索者が知り合い同士設定の場合

京道「皆さんを疑うのは心苦しいのですが、複数犯のことも考えて、分かれてもらえませんか?」

3チームに分かれる場合 

神保 京道 国谷 がそれぞれついてくる。

2チームに分かれる場合

神保 京道+国谷 がどちらかについてくる。

 

NPCによって行動に制限がかかる

(チームとして異なっていても、時系列的に近くにいる場合調べられない) 

神保と一緒に行動する場合の制限 

神保の部屋、実験場に行くことが出来なくなる。 

「そこは実験場だ、あんまり人に出入りされると困る」 

「私を疑っているのか?」 

「寝室には大切な書きかけの論文がある。盗み見されちゃ困るからね、止めてもらえないかな?」

 

京道と一緒に行動する場合の制限 

京道の部屋、林に行くことが出来なくなる。 

「本人がいる前で部屋を荒らすつもりですか?」 

「この林、塀の外の木が繁殖しちゃったらしくて、迷いますよ?」 

 

国谷と一緒に行動する場合の制限 

国谷の部屋に行くことが出来なくなる。

また、KPは積極的に神保の部屋に誘導すること。(グラーキの黙示録Ⅻ巻があるため) 

「ぼ、僕を疑っているんですか!?」


探索(屋敷1階、屋敷2階、屋敷裏の広場、実験場、倉庫、林) 

◆神保の部屋  

鍵がかかっている<鍵あけ>orSTR12との対抗ロールを行えば入れる。

本棚、机の上には書類が散らばっている。

・<目星>

 不自然な位置に置かれている段ボールを見つける。とると下に降りる階段が見つかる。

・本棚に<目星><図書館>

 『グラーキの黙示録Ⅻ巻』が見つかる。本にはメモが挟まっている。

 メモの内容「本崎が憎い」と一言書いてある。  

・書類を読む

 書きかけの論文があるが、内容が支離滅裂である。

 

◆京道の部屋

基本は最初の状態と変わりはない。変更点のみ

・机に<目星>

 書類を見つける。親睦会の参加者の名前が書かれている。神保、京道、本堂、丸井、国谷。空欄だった部分には、探索者の名前が入っている。神保と国谷、現時点で悪行を積んだ探索者に丸がついている。

 

◆調理室・食堂

最初の状態と変わらない。

 

◆ロビー  

丸井を調べることが出来る。  

・<目星>

 丸井の後ろポケットから小さな紙切れが見つかる。

 紙切れの内容「ふたりいる」 複数犯の犯行と言うことに気づき1/1d3のSANチェック。

 

◆丸井の部屋  

争った形跡がみられる。

・<目星>

 血痕を拭いた跡があることに気づく。

 

◆国谷の部屋  

鞄がなくなっている。

・<目星>

 ベッドの下に血の付いた小さい棍棒のようなものと丸井の財布を見つける。 

 丸井の財布の中身はポイントカードを除いてすべてなくなっている。

 

◆廊下

最初の状態と変わらない。

 

◆広場

特に何もない。

 

◆大きな木

・<目星>

 木と土の間の空洞があるが何もない。       

 

◆実験棟  

<鍵あけ>かSTR8との対抗ロールに成功すれば開く。

そんなに広くない建物。

机の上には良く分からない機械やケースや書類がたくさんある。

・ケース

 鉄の箱。変な文様がついている。また、厳重に鍵がかかっている。

→<聞き耳>:テケリ・リという声が聞こえる。

→<オカルト><クトゥルフ神話>

 箱自体に魔術的な何かがかかっていて開きそうない。  

・機械

 良く分からない機械。

・書類

 冒涜的な内容、人体実験構想などが書かれた書類。

 書いた者の狂気を感じ、1/1d3のSANチェック。    

・<目星>

 不自然な位置に置かれた段ボールを発見する。とると下に降りる階段を見つける。

 

◆倉庫  

所謂武器庫と難易度調整場所。PLの様子を見てKPが難易度を変化できる。

・<目星>

 武器っぽい何かが見つかる。

 探索者のメンタルが強かった場合、SAN値を削りに来ても可。

 

◆林  

林を探索すると謎の男性が亡くなっているのが見つかる。1/1d4のSANチェック。  

また男性の近くには不自然な置き方をされている段ボールがある。  

とると下に降りる階段が見つかる。


★京道 

京道がついてきたチームは二か所ほど回った後、京道が魅惑の呪文を使ってくる。 

一緒にいるのが二人いる場合、<幸運>を振って低かった方が対象になる。 

POW17との対抗ロールとなる。失敗すると呪文にかかる。

呪文にかかった場合、対象者は京道と共に地下にいくことになる。

二人いて、片方がかかった場合、もう一人を殴るなどで気絶をさせ(強制)たうえで地下へ行く。

地下に向かう間に、対象者はグラーキの黙示録Ⅻ巻の内容を知ってしまう。

呪文にかからなかった場合、京道は舌打ちして近くの地下への階段がある場所に逃げ込む。 

 

★国谷 

国谷がついてきたチームに「グラーキの黙示録Ⅻ巻」を1ページでも読んでおり、且つ悪行を積んでいるものがいると、国谷はイゴーロナクに変化する。1/1d20のSANチェック。 

対象に接触による同化を行おうとし、イゴーロナクとの戦闘になる。

変化直後に逃走した場合は自動成功とする。

条件に合う探索者がいない場合、国谷は階段がある場所に向かうように誘導する。

 

★神保 

神保がついてきたチームは大きな木を調べた時点で、神保が焦り自室に向かっていく。 自室から地下に向かっていく。


地下室 

3つのどの地下を通っても祭壇場にたどり着く。 

祭壇には手の形をした像があり、京道と国谷は早々に祭壇近くに陣取る。

国谷がまだ変化していない場合、対象者か神保が来た時点でイゴーロナクに変化する。

1/1d20のSANチェック。

国谷が変化してイゴーロナクまだ生きており、前述の条件を満たしている探索者がいる場合、イゴーロナクのターゲットはその探索者になる。居ない場合は神保を狙う。 

 

また、地下室でイゴーロナクが変化した時点で、京道がイゴーロナクの情人の真の姿になる。1/1d4のSANチェック。 

 

イゴーロナク+イゴーロナクの情人との戦闘

イゴーロナク情報

STR 25 CON 125 SIZ 25 INT 30 POW 28 DEX 14 耐久力 60 db2d6

タッチ 100% 各ラウンドに1INTと1POW

むさぼり食う 100% 治癒不能の1D4のダメージ

 

イゴーロナクの情人情報

STR 19 CON 22 SIZ 13 INT 11 POW 14 DEX 20 耐久力 19 db6

爪 45%、ダメージ 1D3+db

組みつき 55%、ダメージ 特殊+1D3の噛みつき

噛みつき 50%、ダメージ 1D4。

(イゴーロナクを先に倒し、逃走しない場合は、逆上して止めを刺した探索者を狙う)

戦闘終了条件 

・イゴーロナクとイゴーロナクの情人を倒す。  

問題なく屋敷から出ることが出来る。 

 

・情人を倒して逃走  

イゴーロナクとのDEX対抗ロール。判定は探索者の中で一番DEXの低い者が基準。  

祭壇の像を壊さずに地下から出る場合、出る時に<聞き耳>を振る。  

成功すると狂った笑い声が聞こえてきて言い知れぬ恐怖を感じ1/1d4のSANチェック。 

 

・イゴーロナクを倒して逃走。  

情人は探索者を追わずに悲しみに明け暮れる。鳴き声がとどろくだろう。  

祭壇の像を壊さずに地下から出る場合、出る時に<聞き耳>を振る。  

成功すると狂った笑い声が聞こえてきて言い知れぬ恐怖を感じ1/1d4のSANチェック。 

 

・倒さず逃走  

イゴーロナクとのDEX対抗ロール。判定は探索者の中で一番DEXの低い者が基準。  

祭壇の像を壊さずに地下から出る場合、出る時に<聞き耳>を振る。  

成功すると狂った笑い声が聞こえてきて言い知れぬ恐怖を感じ1/1d4のSANチェック。


ED

【イゴーロナクの情人を倒した】+【神保生存】+【祭壇の像を破壊した】

ベストED 

神保は殺人罪の容疑で地元警察に逮捕された。 

探索者は安心して寝ることが出来るだろう。 

1d6+1d4+2のSAN回復

 

【イゴーロナクの情人を倒した】+【神保生存】+【祭壇の像を破壊していない】

ノーマルED 

神保は殺人罪の容疑で地元警察に逮捕された。 

いつか再び同じような事件が起こるかもしれないという不安がよぎる。

1d6+1d4+1のSAN回復

 

【イゴーロナクの情人を倒した】+【神保ロスト】+【祭壇の像を破壊した】

ノーマルED 

探索者は殺人の容疑で地元警察の事情聴取を受けることになった。

しかし、もう二度とあの恐怖を味わうことはないだろう。 

1d6+1d4+1のSAN回復

 

【イゴーロナクの情人を倒した】+【神保ロスト】+【祭壇の像を破壊していない】 

ノーマルED 

探索者は殺人の容疑で地元警察の事情聴取を受けることになった。

また再び同じような事件が起こるかもしれないという不安を抱えながら。 

1d6+1d4のSAN回復

 

【イゴーロナクの情人を倒していない】+【神保生存】+【祭壇の像を破壊した】

ノーマルED 

神保は殺人罪の容疑で地元警察に逮捕された。 

探索者はあの忌まわしい彼女の笑い声を忘れることはないだろう。 

1d6+2のSAN回復

 

【イゴーロナクの情人を倒していない】+【神保生存】+【祭壇の像を破壊していない】

ノーマルED 

神保は殺人罪の容疑で地元警察に逮捕された。 

探索者はあの忌まわしい彼女の笑い声を忘れることはなく、いつか再び同じような事件が起こるかもしれないという不安を抱えていくことになるだろう。 

1d6+1のSAN回復

 

【イゴーロナクの情人を倒していない】+【神保ロスト】+【祭壇の像を破壊した】 

ノーマルED 

探索者は殺人の容疑で地元警察の事情聴取を受けることになった。 

探索者はあの忌まわしい彼女の笑い声を忘れることはないだろう。

1d6+1のSAN回復

 

【イゴーロナクの情人を倒していない】+【神保ロスト】+【祭壇の像を破壊していない】 

バッドED 

探索者は殺人の容疑で地元警察の事情聴取を受けることになった

探索者はあの忌まわしい彼女の笑い声を忘れることはなく、いつか再び同じような事件が起こるかもしれないという不安を抱えていくことになるだろう。 

1d6のSAN回復

 

【全滅】 

全滅。ロスト。


地図

地図(文字無し)


NPC情報

・国谷 喜乃介(くにや きのすけ)

STR12 CON11 POW12 DEX7APP10 SIZ13 INT10 EDU12

目星50 博物学40 運転40応急手当50 回避14 隠す35

値切り55 聞き耳60 説得25忍び歩き50 信用35 法律25

 

24歳。京道につけこまれてイゴーロナクの器になってしまった運の悪い人。

 

・丸井 善吉(まるい ぜんきち)

STR15 CON16 POW9 DEX9 APP13 SIZ13 INT9 EDU11

目星75 聞き耳35 運転50図書館75 人類学26 キック50

他の言語(英語)55 機械修理30応急手当45 言いくるめ25コンピュータ 46

 

24歳。財布は国谷に盗まれるわ殺されるわで可哀想な人。

 

・京道 文(きょうどう ふみ)

STR 19 CON 22 SIZ 13 INT 11 POW 14DEX 20 APP18 EDU10耐久力 19

目星75 聞き耳75 忍び歩き50他の言語(英語)60オカルト55

クトゥルフ神話60隠れる40 信用55

 

黒幕。

APPの時点で怪しいので難易度を上げたいKPはAPPを15ぐらいに下げるといいかもしれない。

 

・神保 高雄(じんぼう たかお)

STR14 CON13 POW10 DEX10APP9 SIZ10 INT13 EDU16

図書館75 物理学71 オカルト55薬学46 生物学46 精神分析31

医学31 隠れる30 心理学85化学31 クトゥルフ神話10

 

48歳。イゴーロナクの器になるはずだった男。

丸井が死んでからは神保は何が起こってるのか全く把握できてないのでテンパっている。


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